【ビデオ部】
■ 新開発D.D.V.C(Dual Discrete Video Circuit)採用
ビデオ回路では、コンポーネント映像信号のクオリティを一段と向上させる高画質テクノロジー D.D.V.C.(Dual Discrete Video Circuit)を採用しています。コンポジット、Sビデオのブロックとコンポーネントのブロックをそれぞれ独立した回路と、ビデオエンコーダーを搭載するデュアルDAC構成。それぞれに専用の回路で処理することで、より精度高く繊細な映像再生を実現します。また、映像はもとより音声のクオリティを最大限に引き出すために、ユニバーサルプレーヤーに混在するビデオ、オーディオ、デジタルのそれぞれのブロックを、回路構成、基板、電源に至るまで完全に独立させディスクリートで構成。これまでのユニバーサルプレーヤーの開発で培ったノウハウを取り入れ、各回路間での干渉を抑え込み、映像・音声信号に飛び込むノイズを徹底して排除した構成となっています。
■ HDMI&DVIの高品位デジタル・ビデオ出力端子を搭載
近年進化し続けるデジタル・ビデオ・インターフェイスに対応するため、DVD-2910ではHDMIとDVIの両インターフェイスに対応しています。HDMI端子では色差形式(Y、Cb、Cr)または、RGB形式でデジタル伝送できます。さらに、HDMI端子経由のオーディオ出力においては業界初のマルチチャンネルオーディオのデジタル伝送も可能なため(※1)、HDMI端子用の1本のケーブルのみで映像と音声のデジタル伝送が可能です。DVI-D端子では映像信号をRGB形式でデジタル伝送でき、両インターフェイスともコピー保護技術HDCP(※2)に対応し、高精細ディスプレイへのデジタル映像接続が可能です。また、高精度ビデオスケーリング機能も搭載しており、480Pの映像信号を720Pや1080iの信号にアップコンバートしてHDMI端子やDVI端子から出力することも可能です。HDMIとDVI出力は本機フロントパネルまたはリモコンで簡単に切り替えができます。
※1 HDMI端子の音声の出力内容はご使用のモニターにより異なります。CPPMで著作権保護されたDVDオーディオでは映像・音声ともに出力されません。
※2 DVD-2910のHDMIとDVI出力は、HDCPに対応しています。HDCP非対応のディスプレイ機器に接続した場合、映像を見ることができません。映像を見るためにはHDCPに対応したディスプレイ機器に接続する必要があります。
■ 上級機で採用した信頼性高いファロージャ製プログレッシブコンバーターを採用
上位機種DVD-A11で採用し、高性能のプログレッシブコンバーターを採用。ビデオ素材、フィルム素材、また、ビデオ・フィルム素材混在のソースでも高い検出能力、処理能力を誇り、さらに高精度DCDi技術によりビデオ素材をI/P(インターレース/プログレッシッブ)変換したときに見られるジャギー(ギザギザ感)を補正しスムーズな画像を実現します。
■ 高速・高精度216MHz/12bit ビデオDAC を搭載
I/Pコンバーターからの高品位ビデオ信号を最大限活かすため高速・高精度の216MHz/12bitのビデオDACを使用。さらにコンポジット、S映像用とコンポーネント用のそれぞれに専用のDACを搭載し、プログレッシブで8倍、インターレースで16倍のオーバーサンプリングを実現。微少レベルの映像信号の再現性を高め、原画像に忠実な高精細映像を再現します。
■ スーパーサブエイリアスフィルターを搭載
D/A 変換後のビデオ信号で不要帯域信号成分を遮断するためにスーパーサブエイリアスフィルターを搭載しています。スーパーサブエイリアスフィルターは、必要帯域内は映像信号に悪影響を与えないようフラットな特性にし、不要帯域では十分な遮断特性を持ち、折り返しノイズを除去する事ができます。これにより、解像度の高い映像を再現しています。
■ NSV(ノイズ・シェープト・ビデオ)技術
ノイズ・シェーピングによってビデオノイズ成分を不要帯域に追いやるとともにアナログフィルターによって効果的にノイズを除去。総合的にビデオ信号のSN比を改善し、映像信号のリニアリティを高めています。
【オーディオ部】
■ 全チャンネルに高精度D/A コンバーターを搭載。
オーディオD/A変換部には高精度D/Aコンバーターを全チャンネルに搭載。S/N比、ダイナミックレンジ、ひずみ等のオーディオ諸性能を向上し、DVD AUDIOやスーパーオーディオCDなどの高音質を実現しています。
■ ビデオ回路からの干渉を抑えるピュアダイレクトモード
映像信号出力・デジタル信号出力・ディスプレイの表示のON、OFFを選択することができ、映像系の回路がアナログ出力におよぼす影響を最小に抑えることができます。また、アナログオーディオの出力端子は、マルチチャンネル再生用の出力端子と、2チャンネルステレオ再生用の2ch出力端子をそれぞれ装備。2ch出力はマルチチャンネル系と分離させ、2chオーディオのよりピュアな再生を心がけた回路構成を組み、いっそうの高音質化を図っています。
■ 業界初のマルチチャンネルオーディオ対応HDMI出力端子搭載
DVD-2910に装備したHDMI端子は、DVDビデオやDVDオーディオのマルチチャンネルオーディオ出力に対応しています。HDMI端子搭載ディスプレイに合わせて、2ch/マルチ(NORMAL)/マルチ(LPCM)の3つの音声出力が可能です。
※HDMI端子の音声出力内容はご使用のモニターにより異なります。CPPMで保護されたDVDオーディオでは映像・音声とも出力されません。
■ ホームシアター環境を考慮したバスマネージメント機能搭載
【その他】
■ DENONオリジナル高精度ドライブメカニズム搭載
DENONオリジナル・ドライブメカニズムを採用。3相ブラシレス・スピンドルモーターはシャフトが極めて短く設計されており、高速回転時の振動、揺れによるメカニズムの共振を抑えるとともに、ディスクの偏重心による内部共振を抑え最適なサーボ環境を造りだし、ディスクの読み取り精度をいっそう高めています。
■ 多様なディスクへの再生対応
DVD-R/RW、CD-R/RWの再生も可能です。PCフォーマットにも対応しているためCD-R/RWに書込んだMP3、WMA、JPEG再生にも対応しております。
※書込み状態の悪いディスクなど、一部再生できない場合があります。
■ 豊富な出力端子
● ビデオ関連/HDMI端子:1系統、DVI-D端子:1系統、コンポーネント出力端子:1系統、D2映像出力端子:1系統、コンポジット端子:1系統、S2映像出力端子:1系統
● オーディオ関連/光デジタル出力端子:1系統、コアキシャル デジタル出力端子:1系統、アナログ音声出力端子(L/R):1系統、5.1chチャンネル音声出力端子(FL/FR/C/SL/SR/SW):1系統
【ビデオ特性】
● コンポジット出力/出力レベル:1Vp-p(75Ω負荷)
● S映像出力/Y出力レベル:1Vp-p(75Ω負荷)、C出力レベル:0.286Vp-p(75Ω負荷)
● コンポーネント出力/Y出力レベル:1Vp-p(75Ω負荷)、Pb/Cb・Cr出力レベル:0.7Vp-p(75Ω負荷)
● D端子出力/Y出力レベル:1Vp-p(75Ω負荷)、Pb/Cb・Cr出力レベル:0.7Vp-p(75Ω負荷)
【オーディオ特性】
● 音声出力/2Vrms
● 周波数特性/DVD:2Hz~88kHz(192kHz Sampling)、2Hz~44kHz(96kHz Sampling)、2Hz~22kHz(48kHz Sampling)、スーパーオーディオCD:2Hz~100kHz、CD・Video-CD:2Hz~20kHz
● SN比/DVD/CD:118dB
● 全高調波歪率/0.001%
● ダイナミックレンジ/106dB
【その他】
● 電源/100V 50/60Hz
● 消費電力/24W(待機時約1W)
● 最大外形寸法/434×101×322mm
● 質量/5.5kg