管球アンプとしての魅力と性能を十二分に引き出すため、回路設計からデザインまでDENONの総力を結集し、性能を極限まで追求した結果、回路上に多くの考案が生まれ、更に高性能出力トランスまで開発することになりました。
このため、伝送特性を飛躍的に向上させることができ、管球アンプとして初の伝送帯域の広い100W出力のパワーアンプと、超広帯域でダイナミックレンジの大きいコントロールアンプが誕生しました。
このモデルは受註生産いたします。
管球式で100W+100Wの大パワーとクオリティの高い音質を実現!
定格出力100W+100W(20Hz〜20KHz)・全高調波ひずみ率0.5%以下(20Hz〜20KHz)・パワーバンドウィズス8Hz〜40KHz・DCバランス:チェックメーター付
パワーアンプは、出力段に伝送帯域の極めて広い新開発の出力トランスと電力増幅素子としての性能が優れているビーム5極管6G-B8を組合せ、パワー管第2グリッドとドライバー段のB電圧を安定化するなどのきめ細かい回路設計によって、低ひずみを維持しながら20Hz〜20KHz間の帯域にわたって100W以上の連続出力を得ることに成功しました。
(1)管球アンプでは他に例を見ないiシングルプッシュプルで20Hz〜20KHz(T.H.D. 0.5%)の広帯域にわたって100W+100Wのハイパワーステレオアンプです。
(2)管球アンプとして低ひずみ率。定格出力時20Hz〜20KHz間にわたって高調波ひずみ率0.5%以下です。(実測20Hz:0.3% 1KHz:0.034% 20KHz:0.25%)
(3)新開発超高品位の出力トランスにより伝送帯域が飛躍的に向上し伝送特性は5Hz〜150KHz(+0/-0.5dB)。従って位相ひずみの影響もありません。
(4)残留雑音が低く、8Ω端子で0.5mVrms以下ですので高能率スピーカーシステム を使用しても気になりません。
(5)8Ωスピーカ一端子に並列容量10000PFのコンデンサーを添付してもいかなる発振、再生発振もしない高安定度です。
(6)管球アンプの特長である、入力インピーダンスが大きいので、あらゆるコントロールアンプを接続しても性能の劣化がありません。入力インピーダンス:250KΩ以上
(7)LRチャンネル独立したサブソニックフィルターを内蔵していますので単独に操作ができます。18Hz(18dB/oct)
(8)前面操作で簡単にDCバランス調節ができ、常に最高の状態で動作させることができます。
(9)新開発でDIN規格をうわまわる性能を持つレベルメーター塔載、完全な対数圧縮 が行なわれ100W〜1mWまで等間隔目盛、従って低レベル(小音量時)の動作にも 正確な読み取りができます。
更に、瞬時のピーク信号に対しても追従性が優れているため正確に読み取ることができます。200m/秒の完全ホールド、200m/秒後は高速復帰。
(10)高度な指示精度で指示誤差±0.9dB以内、従って2dBステップの本格的なアッテネーターメインボリウムと共に簡単な測定には尖頭値指示型の電子電圧計として利用できます。
■主要規格
- 回路方式
- 定格出力:両チャンネル駆動・正弦波連続出力
- 1KHz 110W+110W
- 20Hz・20KHz 100W+100W
- 全高調波ひずみ率(定格出力時)
- 1KHz 0.2%以下
- 20Hz・20KHz 0.5%以下
- 混変調ひずみ率
- 出力帯域幅(IHF.両チャンネル駆動)
- 伝送周波数特性
- 出力インピーダンス
- 残留雑音
- 入力感度/入力インピーダンス
- フィルター(ローカットフィルター)
- 大型レベルメーター
- 指示範囲 -55dB−+5dB(最大出力から1mWまで等間隔目盛)
- DCバランス
- 電源
- 消費電力
- 寸法
- 重量