昭和14年、国産初の放送局用円盤録音再生機をNHKに納入して以来、DENONはアナログプレーヤーの分野でも他の追随を許さない様々なタイプの数多くの機種を開発してきました。
そして半世紀を経たいま、レコードに鑑賞者自らが針を落とすことを美学とする「マニュアルプレーヤー」は、ついに最終章を迎えることになりました。
「DP-900M」。その機能には、独自の磁気パルス検出による“ダイレクトドライブ方式”をはじめ、DENONならではの新提案の数々が融合。
味わい深いデザインが古き良き時代のイメージを喚起し、アナログサウンドはこだわり抜いた高音質で魅了します。
デジタルオーディオ時代だからこそ、求められた新しい価値観と音質。
こみあげてくる緊張感と期待感を抑えながら自らLPに針を落とす瞬間に、言い知れぬロマンを感じてほしい。
この一台なら、音楽とのかつてない真摯な出会いが実現します。
■ 剛性とハウリング特性を高める大型ターンテーブル。
強化リブ16本を配した直径331mmのアルミダイカストターンテーブルを採用。磁気パルス検出ヘッドは、重量バランスをシミュレーションし、ベストポジションに設置しています。粘性ターンテーブルシート付き。
■ ヘヴィーデューティトーンアーム採用。
大型アルミダイカストアームベースは、3点のポイントとブチル系ゴムパッキンによりキャビネットからフローティングされ、アームとキャビネット間のリレーションを常にベストの状態に保ちます。トランス付重量級カートリッジ(シェル含み17〜32.5g)にも対応する剛性の高いトーンアームです。(付属機能はアンチスケーティングのみ)
■ ハウリング解析されたブロック構造大型木製キャビネット。
キャビネット内部は、積層型のハウリング特性の良さと箱形の作り易さを考慮し新設計されており、音圧の影響を最大限に抑えます。さらに、ボトムに音圧調整用ホールを設け、ハウリング特性をさらに向上させます。当社従来モデルよりキャビネット高を抑え、肉厚のMDF材を使用し、内部空間を最小にとどめています。また、ダストカバーも3枚のヒンジにより強固にキャビネットに取り付けています。
■ オーディオのロマンを醸し出す新デザイン。
キャビネットフィニッシュは、ラウンドフォルムで優雅に仕上げ、ダストカバーのカット、カラートーンも味わいのあるものに仕上げています。
DP-900Mの主な仕様
- 駆動方式:DENONクォーツダイレクトドライブ
- ターンテーブル:アルミダイカスト331mm(強化リブ入り)
- ワウフラッター:0.02W・rms
- SN比:78dB
- トーンアーム:S字型(カートリッジ、ヘッドシェル別売)
- 外形寸法:W504×H186×D407mm
- 質量:13kg
※ カートリッジ・ヘッドシェルは別売りです。