映画を劇場の迫力で体感する・・・。音楽をアーティストの感性と一体になって堪能する・・・。まさに全ての音のために誕生したハイエンド・ピュアオーディオの性能を持つAVアンプ「AVC-A1D-N」。全チャンネル24bit以上のサラウンド再生を実現したNew D.D.S.C. DIGITALを搭載し、より豊かなHi-Fiサウンドの獲得を目指すDENONのAVアンプ開発の歴史に、また新たな1ページを加えます。
■ New D.D.S.C.(Dynamic Discrete Surround Circuit)デジタルを搭載。
サラウンド回路を構成する一つひとつのブロックを高性能な集積回路の組み合わせで完成させ、より高品位なサラウンド再生を実現するダイナミック・ディスクリート・サラウンド回路(D.D.S.C.)。このD.D.S.C.をさらにブラッシュアップした回路がNew D.D.S.C.デジタルです。リビングルームまたは、ホームシアターでの理想的な劇場音質再生を実現したTHX5.1を、世界で初めてAVアンプに搭載したDENONが、さらに進化したTHX規格「THX5.1Ultra」規格への対応はもとより、AVアンプでありながらピュアオーディオの高品位サウンド再生を目指して開発しました。New D.D.S.C.デジタルは、96kHz/24bit対応のDIR(デジタルインターフェイスレシーバー)部による信号処理からはじまります。DVDなど高音質メディアに記録されたデジタル信号をダイレクトに入力可能なばかりでなく、記録されたデータを余すことなく、余裕をもって処理し、サウンドクリエーターの狙った音の微妙なニュアンスや情感をDSP部に送り込みます。
■ 32bit floating point typeDSP(Digital Signal Processor)を2個搭載。
AVC-A1D-Nのためにアナログデバイセス社と共同開発したDSPは、業務用デコーダーに採用されている32bit floatlng polnt type。高い信号処理能力を持ち、微妙な音の表現を記録した信号を繊細に処理します。また、信号処理精度を高めるためドルビーデジタル、DTSデコード用と、THXおよびサラウンド用のそれぞれに独立して2個搭載しています。この2つのDSPによりデコードされた32bitのデジタル信号を高精度24bit変換しデジタルフィルターに伝送するため、新たにI2S(アイ・スクエア・エス)インターフェイスのICを開発。高精度DSPで処理された信号を正確に伝えます。
■ 全チャンネルに96kHz/24bit D/Aコンバーターを採用。
フロントチャンネルから、センター、サラウンドチャンネルまでのD/Aコンバーターには、ピュアオーディオの性能を得たDVDプレーヤー「DVD-5000-N」でも採用したマルチビットラダー型リアル24bit D/Aコンバーターを採用。また、サブウーハーチャンネルにも24bit精度のD/Aコンバーターを使用し全チャンネルで96kHz/24bitの高品位なデジタル-アナログ変換を実現しています。
■ アナログソースも高音質でサラウンド再生。
音質より高音質でのアナログソースのサラウンド再生を実現するため、A/Dコンバーターには、デルタシグマ方式20bit A/Dコンバーターを搭載。好みのモードによるプロロジックによるサラウント再生をお楽しみいただけます。
最新のテクノロジーを未踏の感動領域のために。
AVC-A1D-Nのハイエンドピュアオーディオに肩を並べる実力が、リビングとリスニングルームの感動をかえる。
■ フロント2チャンネルに進化Lたアナログ波形再現技術AL24 Processingを搭載。
AVサラウンドアンプにおけるHi-Fiサウンドの獲得というDENONのコンセプトをさらに具体化するため、自然界のアナログ波形を限りなく忠実に再現する最新のD/A変換技術AL24Processingをフロント2チャンネルに搭載。96kHzのサンプリング周波数と、16、18、20、24ビットの入力に対応するAL24Processingは、AVC-A1D-NのAVアンプとしてのクオリティを裏付けるとともに、DACユニットとしての使用や次世代メディアへの対応も意識しています。
■ 劇場の感動をリビングに再現するドルビーデジタル。
音の遠近感、移動感、定位感など立体感のある音場をリアルに再現する各チャンネル完全ディスクリート方式のドルビーデジタルデコーダーを搭載。フロント3ch(FL・C・FR)とサラウンド2ch(SL・SR)の5チャンネルに加え、低音効果用の0.1ch(120kHz以下)の低域効果用の信号が完全ディスクリートで記録されたソフトは、各チャンネル間のクロストークもなくより緻密なコントロールが可能です。AVC-A1D-Nは、ドルビーデジタルのポテンシャルを余すところなく引き出します。
■ ダビングステージの音場を忠実に再現するTHX5.1に対応。
サウンドトラックを制作する現場のダビングステージで作られた音場をホームシアターで再現するTHX5.1に対応するTHXプロセッサーを搭載。映画館での再生システムと同様の表現効果を家庭用のスピーカーでも再現するリ・イコライザー回路や、音色マッチング処理をし、音の移動をスムーズにするティンバーマッチング回路、劇場での複数のサラウンドスピーカーを家庭の2つのサラウンドスピーカーで再現するためのダイナミック・ディコリレーション回路により、DTSやドルビーデジタルのサラウンド信号を映画音響制作者の意図どおりに再現します。また、AVC-A1D-NではTHX ultra規格に準拠しており、ルーカスフィルム社が提言したオーディオ、ビデオクオリティや接続機器の操作性に対する品質基準ををすべてクリアしています。
■ DTSデコーダを内蔵。
DTSエンコーダーによって記録されたオリジナルサウンドを忠実に再現するDTSデジタルサラウンドデコーダーを内蔵。DTS対応の映画館で感じる迫力の音場をご家庭でも楽しめます。また、96kHz/24bitの高性能D/Aコンバーターも全チャンネルに採用しているため、DTSデジタルサラウンドのもつ高音質を余すところなく再現します。
■ 感動の幅を広げる多彩なサラウンドモード。
より高品位なドルビーデジタル+THX5.1だけでなく、一体型製品では初めてDTS+THX5.1のサラウンドを実現。また、ドルビープロロジック+THX4.0、DTS、ドルビーデジタル、ドルビープロロジック、さらに音場シミュレーション(ジャズクラブ、ロックアリーナ、クラシックコンサートなど)多彩に装備しています。
■ 全チャンネル同一パワー同一レスポンスのディスクリートパワーアンプを搭載。
ドルビーデジタルの再生はもとより、ピュアオーディオアンプとしての実力を発揮するため、パワーアンプ部にもDENONの高音質テクノロジーを踏襲。全チャンネル、同一パワー同一レスポンスのディスクリート構成パワーアンプを搭載しています。電源部は、大型トランスの採用をはじめ、音質用アルミ電解コンデンサー、シルミックコンデンサーなどピュアオーディオ開発で培ったノウハウを生かした高音質パーツを使用。さらに、アナログ部、デジタル部、ビデオ部、マイコン部など各ブロック間の干渉によるノイズの発生を徹底的に抑えた設計です。また、DVDオーディオやSACDなど次世代の高音質メディアに対応するため、高音質リレーにより構成された入カスイッチング回路から入力された信号を純度の高い設計のアンプで増幅。次世代メディアをはじめ、従来のアナログメディアの入力に対しても高音質での再生を約束します。
■ サラウンドスピーカーまでも調整可能なトーンコントロール。
フロントとサラウンドの5チャンネルでBASSとTREBLE、サブウーハーでBASSの調整が可能。好みの音質での再生が可能です。
■ サラウンドスピーカーも2系統接続可能。
より理想的なサラウンド再生を実現するため、サラウンドスビーカーは、A、B2系統をサラウンドモード毎に選択可能。スピーカーコンフィグレーションやタイムアライメントなどのパラメーターはA、B各系統毎に独立して調整が可能です。これにより、推奨スピーカーシステムやセッティングの異なるサラウンド方式を最適なリスニング条件で再生できます。また、A+Bでの再生も可能です。
■ 将来のシステム発展を支える豊富な入出力端子。
オーディオ入力は、PHONO、CD、MD/TAPE-1、TAPE-2、TUNER、DVD、VDP、TV/DBS、VCR-1、VCR-2、V.AUXの11系統を装備。オーディオ出力は全6チャンネル分を装備しています。また、ビデオ入力はDVD、VDP、TV/DBS、VCR-1、VCR-2、V.AUXの6系統をS映像入力、コンポジットともに装備。コンポーネントビデオ入力も2系統装備しています。ビデオ出力では、VCR-1、VCR-2、MONITOR OUT-1、MONITOR OUT-2の4系統をS映像、コンポジット共に装備。コンポーネントビデオ出力も1系統装備しています。
■ 将来のシステム発展に配慮した6チャンネルの入力端子+8チャンネル拡張入力端子を装備。
ソース側の多チャンネル化など将来のAVシーンの発展に配慮し、拡張入力端子を2系統搭載。そのうち1系統は8ch EXT INへの拡張を可能にしています。これにより将来登場が予想される7.1チャンネルサラウンド方式などにもステレオパワーアンプを追加するだけで対応が可能です。また、6チャンネル、8チャンネル入力ともに高精度電子式アッテネーターにより全チャンネル相互偏差0.1dB以下、可変ステップ1dBでの音量調整が可能です。
■ 色差(コンポーネント)映像入出力(入力2系統、出力1系統)を装備。
DVD等から出力された輝度信号(Y信号)、色成分信号(CbおよびCr)をダイレクトに入力できる色差信号映像入力を2系統装備。さらに、プロ仕様のモニターや、デジタル衛星放送に対応したディスプレイ機器など、色差映像入力を装備したディスプレイ機器と接続できる、色差映像出力を1系統装備。クリアでキレのよい高画質の映像を再現します。
■ 音場設定がモニターを見ながらできるイージーオペレーション。
リスニング環境に合わせたディレイタイムはスピーカーまでの距離をインプットするだけで設定が可能。また、各種パラメータ調整も、オンスクリーンディスプレイ機能によりモニター画面に表示されるグラフィックをAVルームの環境に合わせてセレクトするだけの簡単操作でできるイージーオペレーションシステムを採用しています。また、AUTOモードに加え、各スピーカーの音量レベルをテストトーンを聴きながら調整できるMANUALモードも用意しています。
■ 高音質パーツを惜しみなく採用。
着脱式OFC極太ACコードをはじめ、高音質電解コンデンサー、高音質フィルムコンデンサー、高音質カーボン抵抗、音質用選別オペアンプなどDENONピュアオーディオのフラッグシップモデル"Sシリーズ"の開発で選び抜かれ、高い性能が実証されたパーツを厳選して使用しています。
■ 高音質再生を支える徹底した防振構造。
頑強なシャーシ構造の採用をはじめ、制振性を高めるさまざまな設計の採用により、ノイズの原因となる振動を徹底的に排除。よりクリアな音質での再生を実現しています。
■ 暗い場所でも操作しやすい蓄光式リモコン。
オンスクリーンディスプレイ機能を使って視聴ポジションに最適な演出をする「システムセットアップ」をはじめ、すべての入力ソースに対し、それぞれのサラウンドモード、インプットレベル、チャンネルレベル、サラウンドパラメータなどの設定記憶ができます。また、映画鑑賞時など暗い場所でもリモコン操作が容易な蓄光式です。
主な仕様
■オーディオ部
[パワーアンプ部]
- 定格出力:フロント(2チャンネル駆動時)170W+170W(負荷8Ω、1kHz)T.H.D.0.7%、140W+140W(負荷8Ω、20Hz〜20kHz)T.H.D.0.05%、5チャンネル駆動時:140W×5チャンネル(負荷8Ω、1kHz)T.H.D.0.7%、ダイナミックパワー:190W×2チャンネル(負荷8Ω)、310W×2チャンネル(負荷4Ω)、390W×2チャンネル(負荷2Ω)
- 出力端子:フロント・センター:6〜16Ω、サラウンド:AorB;6〜16Ω、A+B;12〜16Ω
[プリアンプ部]
- 入力感度/入力インピーダンス:200mV/47kΩ
- 周波数特性:10Hz〜100kHz+0、-3dB(ダイレクトモード時)S/N比:105dB(ダイレクトモード時)
- ひずみ率:0.005%(20Hz〜20kHz)(ダイレクトモード時)
- 定格出力/最大出力:1.2/8V
- 最大ヘッドホン出力:284W(8Ω)
[デジタル部](D/A出力)
- 定格出力:2V(0dB再生時)
- 全高調波ひずみ率:0.005%
- S/N比:105dB
- ダイナミックレンジ:96dB(デジタル入力)
- フォーマット:デジタルオーディオインターフェイス
[フォノ・イコライザー](PHONO入力REC OUT)
- 入力感度:2.5mV
- RIAA偏差:20Hz〜20kHz±1dB
- S/N比:74dB(JIS-A、5mv入力時)
- ひずみ率:0.03%(1kHz、3V出力時)
- 定格出力/最大出力:150mV/8V
■ ビデオ部
[標準映像端子]
- 入力レベル/インピーダンス:1Vp-p/75Ω
- 周波数特性:5Hz〜10MHz(+0、-3dB)
[S映像端子]
- 入出力レベル/インピーダンス:Y(輝度)信号 1Vp-p/75Ω、C(色)信号 0.286Vp-p/75Ω
- 周波数特性:5Hz〜10MHz(+0、-3dB)
[色差映像端子]
- 入出力レベル/インピーダンス:Y(輝度)信号 1Vp-p/75Ω、Cb(色)信号 0.7Vp-p/75Ω、Cr(色)信号 0.7Vp-p/75Ω
- 周波数特性:5Hz〜10MHz(+0、-3dB)
■ 総合
- 電源:AC100V 50Hz/60Hz
- 消費電力:540W
- 最大外形寸法:W434×H181×D494mm
- 質量:21.5kg
[リモコン]
- モデル名:RC-853
- 乾電池:DC3V R6P(単3形)
- 乾電池2本使用
- 外形寸法:W70×H215×D24mm
- 質量:200g(乾電池含む)