より良い楽音再生を探求し、オーディオファンを魅了するインチグレーテッドアンプPMA-255登場!
限界といわれた物理特性の追求にデンオン技術陣が総力を結集し挑戦、作りあげた本機は音の入口から出口までどの諸特性を取りあげても今迄類をみたことのないものとなりました。
■特長
■パワーアンプ部
- 出力段には、特性の揃った三重拡散メサ形PNP、NPNパワートランジスターを採用し、差動増幅全段直結回路、放熱効果の良い大形ラジエーター、強力電源回路などによって正弦波連続定格出力に余裕を持たせた設計をしています。
- 20Hz〜20kHzの広範囲の周波数帯域にわたって、出力偏差を極めて少なくすると共に、混変調 ひずみ、調波ひずみの低減化を実現しています。特に低出力時の雑音ひずみが増加しないよう回路技術、部品技術を結集した設計が行なわれ、パワー段のS/Nを一段と向上させています。
- 出力回路の基板設計、部品選択、配線検討などにより、出力インピーダンスを超低域から高域まで低くしておりますので、接続される種々のスピーカー負荷に対してパワーアンプの動作は常に安定しています。
- スピーカー端子短絡などの誤操作に対し、パワートランジスターの破損を防止し、またアンプ内部で異常が起きるとスピーカーを保護する応答度の早いプロテクション回路が内蔵されより安全性を高めています。
- スピーカー端子には、より確実な接続ができるようネジ式構造を採用し接触抵抗を少なくしています。
■イコライザーアンプ部
- 電源利用率が高くひずみが少ない、いわゆる増幅器としての基本性能が優れているNPNトランジスター3段直結E-E帰還形を採用しています。このため増幅素子3石というシンプルな回路構成で、安定化電源から供給する70Vの高電圧で作動させ、オープン・ループ時の電圧利得を大きくし、直流帰還と交流帰還によって過度特性、S/N、ひずみ、ダイナミックレンジなどの諸特性を一段と向上させ、ディスク再生に最高の性能を発揮させています。
- イコライザーアンプの電圧利得を38.8dB(87倍)と大きくし、イコライザーアンプの利得不足からくるRIAA特性の高域はね上りも完全に押えられ、厳選されたイコライズ素子CRの使用と相まってRIAA偏差を20Hz〜20kHz間の周波数帯域で±0.3dB以内という高精度で保証しています。
■コントロール部
- コントロール前段には、パワーアンプをドライブするに必要な電圧を得るため、2段直結の低ひずみブースターアンプが設けられ、更にブースターアンプ前段には、特殊構造の連動偏差を少なくしたクリック付調整形可変抵抗器を採用しています。
- ミューティングスイッチは、音量調節の操作性を高めるため0、-10、-20dBの3段切換方式を採用しています。
- トーンアンプは、低雑音FETとPNPトランジスター構成の2段直結回路を採用してトーンコントロール素子に負荷をかけないNF方式を使用しています。このため中点でのうねりの少ない変化特性が得られBASS,TREBLE共ロータリースィッチによって正確な2dBステップで段階的に調節できます。
- BASS、TREBLEツマミ中心値で自動的にディフィート操作が行なわれるようになっています。
- フィルター回路は、トランジスター1石を使用した新考案回路を使用しています。(実用新案申請中)
低域は、できるだけオーディオ再生帯域に影響のないようカットオフ周波数を20Hz12dB/octとしました。更に高城は9kHz12dB/octと低域同様急峻な減衰をさせることができます。
■デザイン
- 電源トランス、ラジエーター部品など検討を加え、シャーシーとキャビネットの一体化を図り、キャビネットサイズの小形化を実現しました。
- ツマミ配置、文字、ボリウム、スイッチトルクなども操作性を考慮して使用しやすいように心掛けています。
■主要規格
■パワーアンプ部
- 回路方式
- 差動増幅全段直結ピュアコンプリメンタリー
- OCL回路終段シリコン三重拡散メサ形トランジスター採用
- ダイナミック出力
- 260W(130W+130W)(負荷4ΩIHF規格)
- 164W(82W+82W)(負荷8ΩIHF規格)
- 正弦波連続出力
- 定格出力
- 1kHz 65W+65W(負荷4Ω T.H.D. 0.05%)
- 1kHz 60W+60W(負荷8Ω T.H.D. 0.05%)
- 20Hz〜20kHz 58W+58W(負荷4Ω T.H.D. 0.1%)
- 20Hz〜20kHz 55W+55W(負荷8Ω T.H.D. 0.1%)
- 全調波ひずみ率
- 0.1%以下(正弦波定格出力時20Hz〜20kHz)
- 混変調ひずみ率
- 60Hz/7kHz 0.1%以下(正弦波定格出力相当振幅出力時)
- 4:1 0.05%以下(正弦波1W相当振幅出力時)
- 出力帯域幅
- -1dB 10Hz〜35kHz(両チャンネル駆動負荷8Ω T.H.D. 0.1%)
- -3dB 4Hz〜45kHz(両チャンネル駆動負荷8Ω T.H.D. 0.1%)
- 周波数特性
- 10Hz〜50kHz(0.1W〜0.5W出力時0.4dB)
- 入力感度
- 入力インピーダンス
- 80kΩ(+10/-30%)(20Hz〜20kHz)
- 出力インピーダンス
- 残留雑音
- 出力端子
- スピーカ A&B(負荷4-16Ω)
- ヘッドホン ステレオヘッドホン適合
■プリアンプ部
- プリアンプ出力
- 最大出力/負荷インピーダンス
- 定格出力
- 全調波ひずみ率
- イコライザーアンプ出力
- 最大出力
- 定格出力
- 全調波ひずみ率
- 入力感度/入力インピーダンス
- PHONO-1
- PHONO-2
- TUNER
- AUX-1&2、TAPE-1&2
- REC/PB(入力)
- 最大許容入力
- PHONO-1 200mVrms(1kHz)
- PHONO-2 200mVrms(1kHz)
- RIAA偏差
- PHONO-1&2 ±0.3dB(20Hz〜20kHz)
- S/N IHF-Aネットワーク
- PHONO-1 75dB以上(入力端子短絡)
- PHONO-2 75dB以上(入力端子短絡)
- TUNER 85dB以上(入力端子短絡)
- AUX-1&2 85dB以上(入力端子短絡)
- TAPE-1&2 85dB以上(入力端子短絡)
- トーンコントロール部周波数特性
- TONE DEFEAT時 10Hz〜50kHz -0.4dB
- トーンコントロール折曲点/可変範囲
- BASS 640Hz/100Hz ±10dB
- TREBLE 1.6kHz/10kHz ±10dB
- フィルター特性
- 低域 20Hz 12dB/oct
- 高城 9kHz 12dB/oct
- ラウドネスコントロール特性
- 低域 100Hz +8.5dB
- 高域 10kHz +4dB
- ミューテング
- -10dB,-20dB(0dB時のレベルに対して)
■総合特性
- チャンネルセパレーション PHONO→SPEAKER OUT
- 全調波ひずみ率
- 伝送特性 PHONO→SPEAKER OUT
■電源コンセント
- SWITCHED 2個 250W
- UNSWITCHED 1個 150W
■電源
■消費電力
■寸法
■重量